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砂糖の代わりにたまに使う人工甘味料。発がん性の可能性があるかも?の新聞記事に不安になりましたが、普通の摂取量のら心配なしとのことで安心しました。アルコールの方がリスクが高いとのことです。詳しくは下記の新聞記事をご覧ください。
世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究機関(IARC)が2023年7月、アスパルテームに発がんの可能性があるとの見解を示しました。食品の健康問題に詳しい金沢医科大の桜井勝特任教授(53)に話を聞きました。
アスパルテームは、カロリーが砂糖と同じ人工甘味料ですが、甘さは砂糖の約200倍あるそうです。清涼飲料水やお菓子など、糖質ゼロやカロリーゼロといった食品などに使用されています。
IARCは、4段階ある発がんの可能性分類のうち、アスパルテームを下から2番目の「2B」に指定しました。「ヒトに対して発がん性がある可能性がある」という評価で、ガソリンや鉛、漬物が同じランクです。発がんの可能性が最も高い「1」には、たばこ」やアルコール飲料などがあります。桜井さんは、「発がん可能性の裏付けの確かさを示したもので、発がん性の強さではない。アルコールや肉などもあり、日常よく口にする食品も含まれ、すべて食べてはいけないわけではない」と説明します。
しかし、WHOは減量や生活習慣病の予防のために人工甘味料などの非糖質系甘味料(NSS)を使用することを「推奨しない」としています。桜井さんは、「年単位での摂取は、糖尿病や心臓病になりやすいという報告もある」と指摘します。
WHOと国連食糧農業機関(FAO)の合同食品添加物専門家会議 (JECFA)は、アスパルテームの1日当たりの許容摂取量を、体重1キロあたり40ミリグラムとしています。体重70キロの人の場合、アスパルテームの入った500ミリリットルの清涼飲料水を1日に8~12本飲める換算になります。
厚生労働省によると、22年度、日本でのアスパルテームの1人あたりの1日推計摂取量は6・58ミリグラムと低く、「普通に生活をしている分には、健康に影響がないとみていい」といいます。
桜井さんは、「他の人工甘味料でも、まだ発がん性などの危険性が明らかでないものもある。アスパルテームに限らず、過剰摂取は控えるべきだ」とし、「甘みだけでなく、酸味やうまみなど味覚のバランスを考えるのが、健康的な食事につながる」と話します。(中日新聞)
今日は12月23日の新聞の記事を紹介します。
三重県いなべ市と滋賀県東近江市にまたがる鈴鹿山脈の御池岳(標高1247メートル)で多く見られるシマリス。長い尾と背中のしま模様がかわいいと登山客に人気だが、実は外来種だ。ペットとして輸入された後、放たれて野生化したとみられ、関係者からは在来種のニホンリスなどへの影響を不安視する声が上がる。ただ、生態系に対する具体的な被害は不明で、調査や対策は進んでいないのが現状だ。
来春までの冬眠の時季が迫る11月上旬、いなべ市側から続くコグルミ谷ルートを歩くと7合目付近で1匹目を確認。その後も次々に現れ、山頂までの往復で延べ8匹わわ見た。オニグルミなどの実を頬に詰め込む様子に、登山者はしきりにレンズを向けていた。日本のシマリスは本来、北海道にエゾシマリスがいるだけ。三重県など本州で確認されている個体は、韓国や中国から輸入されたペットだったとみられる。御池岳は、交流サイト(SNS)を通じてシマリスが見られる場所として知られるようになった。ただ、話を聞いた12人のうち外来種であると知っていた目という愛知県西尾市の40代男性は「外来種というのは知っているが、北海道に行かないと撮れないので」と複雑な表情を浮かべた。
環境省、農林水産省は甚大な被害が予想されるとしてシマリスを「生態系被害防止外来種リスト」に掲載し、対策の必要性が高いと呼びかけている。だが、生態系などに深刻な被害を及ぼす、また可能性があるとして法律に基づいて指定される「特定外来生物」と違い、輸入や飼育、野外放出などの禁止、違反した場合の罰則はない。30年以上前から御池岳に登り、仲間と登山道の整備もするいなべ市の伊藤六栄さん(75)は「初めて見たのは1998年ごろ。ここ数年は山頂付近まで生息域が広がり、数も増えた」と話す。一方で「最近は在来種のニホンリスをほとんど見かけない」と心配する。三重県内の自然を研究する三重自然誌の会の清水善吉事務局長(66)は「シマリスがもともといた動物と餌を取り合っているのでは」と推側する。
とはいえ、三重、滋賀両県とも現時点で調査や対策の予定はない。今年7月現在で162種類が指定されている特定外来生物の駆除などが優先のためだ。清水さんは「地球上の生き物のバランスが崩れると自然環境が悪化するなど人間にも悪影響が出る」と強調。「まずは看板などでシマリスが外来種であると周知し、生物多様性について考えるきっかけにして」と訴える。