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関連ニュース:asahi.comより抜粋
スズメバチに襲われ、死亡するケースが相次いでいる。
17日には福島県で男性1人が死亡、東京都調布市でも中学生らが集団で襲われてけ がをした。春先の記録的な少雨の影響で、今年は繁殖を増やしたとの見方もある。これから10月にかけては、特に攻撃性が強まる季節を迎え るため、専門家らは「巣には絶対に近づかないように」と呼びかけている。 17日午前5時55分ごろ、福島県浪江町の神社の敷地内で、近くに住む給油所経営志賀利治さん(58)が頭
をスズメバチに刺され、まもなく ショック死した。
東京都調布市でも17日午前9時40分ごろ、清掃活動をしていた中学生ら6人が、学校周辺の林の中でスズメバチとみられるハチに刺されて いけがをした。
広島県安芸高田市の田んぼでは1日、近くの農業男性(77)が作業中、ハチに刺され、アレルギー性ショックで死亡した。男性は5年ぐらい前 もハチに刺されたことがあったという。一度、ハチに刺されると、ショックを起こしやすいという。
新潟では8月以降、ハチに刺された登山者が、3回にわたってヘリコプターで救助されている。
このほか8月から9月にかけて愛知県岡崎市や鹿児島市などで小、中学生らが集団で襲われてけがをした。
ハチに刺されて死亡したのは、厚生労働省がまとめた最新の03年度分で全国で24人にのぼっており、大半がスズメバチとみられる。 今年は春先、少雨が続き、1946年以降、西日本の太平洋側は過去最低、東日本の太平洋側は3番目に少なかった。
大阪市立自然史博物館の金沢至・主任学芸員によると、スズメバチは春先、女王バチが巣作りを始めるという。金沢さんは「女王バチは雨にぬ れない場所に巣をつくるので、雨が少ないことが巣作りの好条件になったのでは」と話す。 これから10月までが最も注意が必要という。この時期、巣は最も大きくなり、凶暴なオオスズメバチの巣がクマに襲われるケースが相次ぐ。巣 をなくしたオオスズメバチがキイロスズメバチの巣を襲うなど、スズメバチに警戒心が強まり、攻撃性が高まるという。
スズメバチがいるのは山間部だけではない。名古屋市生活衛生センターによると、市内の駆除件数は今年に入って700件余りにのぼってお り、人が刺されるケースは64件あった。昨年は、猛暑の影響もあって過去最高の1109件の駆除があったが、今年も同様のペースだ。 同センターの山内博美さんは「ハチが都市環境に適応し、数も増えている。郊外に住宅ができ、ハチと人間がおなじ地域に住むようになった。 の手入れなどの際は、事前にハチがいないか確かめてほしい」と話している。